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NPO法人スロラニュプロジェクト歯科部


by srolanh

ブラッシング指導(ドントロー中学)

救急救命講習の次は、歯科部の出番。

まずは午前中8回やった紙芝居から。
宇都宮先生が最初のあいさつを。

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ビデオ係は救急チームの猪狩さんにチェンジ。
準備についてはみなさんもうよくわかっておられるので大丈夫。

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内容的には紙芝居は中学一年生にはやさしすぎるかなととは思いますが、絵もきれいだし、みんな注目してくれてる。

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続いては、中学生ということで、理科(保健)のお勉強もよいのではないかと思って、ぼくが歯の話をさせてもらうことに。
娘が描いてくれたもの。

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ちょっと小さいのと、字が細いかな。


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前で話してて、しっかり顔を上げて見てくれるなあ、という印象。
暑い時間帯で、救急救命講習で疲れているのに、みんなすばらしい。

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歯は何歳くらいに生えてきて、乳歯が永久歯に生え換わって、という基本的だけど意外とみんな知らないことを伝えとこうと思った。
3歳で乳歯列は完成して、6歳ではじめての交換、永久歯が生え始める、9歳だと乳歯と永久歯がこんなふうに混在してて、12歳でおおよそ永久歯列が揃って28本になるんですよ、みたいなことを。

歯の断面図を見てもらったりとか、砂糖とバクテリアから酸ができてむし歯になるんですよ、とか。

そして、直前の打ち合わせ会で「乳歯はむし歯になってもいいと思っているようだからそこを指摘して欲しい」というリクエストがあったので、それを付け足した。

たいせつなのは習慣で、子どもの歯を守るのは大人の責任ですということ。
あなたたちが親になったら、子どもの歯を守ってあげて下さいと。

まあそんな話をした(つもり)。

どれだけ伝わったかはわからないけれど、そこそこ聞いてくれてたんじゃないかと感じた(撮ってくれた写真を見ても)。

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ぼくの話は撮影記録によるとちょうど10分。
でも、「長かった」というコメントを頂戴した。

「寝とったよ」
「端の子は見えてなかったんちゃう」
「何を言いたいのかわからんかった」

酷評をいただいたんだけれど、それくらいではめげずにまた次の機会に生かしたいと思う。

さて、はじめての試みはそういうわけでイマイチだったんだけど、メインはブラッシング。
午前中さんざんやったことをお兄さんお姉さんたちに。

用意したハブラシのサイズだけが違う。

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この年齢になると、なかなか口を開けて見せてくれなくなる。
中学生だもんね、当然だ。

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だから、残念ながらあまり口の中の様子を見ることができなかった。
まあでも、今回のここでのぼくのテーマは健診ではなくいずれ親になるこの子たちに、子どもの歯を守るのは自分たちなんだよ、ということを伝えることだったので、よしとしよう。

もちろん、全員に手鏡が行き渡って、本人たちが自分の口の中が赤く染まっている様子を観察してくれていたら、いい。

また、参加してくれたメンバーがこの子たちと触れ合うきっかけとなっていれば。

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ブラッシングの時間は、ゆるい雰囲気になるのが好きだ。
毎日やっていることだから。

ハミガキが大切なことは100%の子が知っているし、乳歯はむし歯になってもいい、なんて思ってる子も一人もいない。
ちゃんと毎日ブラッシングやっていて、1日3回みがいてます、なんて答えが返ってくる。

歯みがきしましょう、ということを声高に指導する時代ではもはやない(はず)。
それなのに、子どもたちの口にはむし歯がたくさんある。

まあ人間とはそういうもんだ、と言えばそれまでだけど、わずかでもできることがあればいいなと思う。

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貧しくて、新しいハブラシ、特に口に合った大きさのハブラシを買うことができない子に、子ども用のハブラシを配るという行為は、ちょっとだけだけど、役に立つんじゃないかと思っている。
1$のハブラシを買うのをためらってしまう貧困という課題は、根が深い。
特に農村部では。

それなのに、売店では甘い安価なお菓子(砂糖の塊)は買って口に入れてしまうんだよね。

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手鏡は回収し、紙コップも回収した。

そのあと、記念撮影。

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ここでの最後の締めは、須藤先生。
さすが元教師。

「はい、それではこれで、おわります」

「最後までがんばって聞いてくれたみんなには水とペンを渡すので、こっちから順番に受け取って下さい」

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なんとペンは最後の一人に最後の一本を。

ぴったりでびっくり。

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救急救命と歯で14時から16時という予定が、13時50分~15時40分。
時間的には、まずまずだったかなと。

今回の歯科部の活動は、終了。

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帰りに立ち寄った雑貨店脇のブーゲンビリア。
おつかれさま。

by srolanh | 2017-02-20 15:54 | 現地活動