NPO法人スロラニュプロジェクト歯科部


by srolanh

歯科部の今後の構想

今回の活動を終え、これからの歯科部としての方向性を自分なりに考えてみる。

まず、再び原点に戻って見直す、ということをしよう。

誰のために活動するのか。
自分はどんなことがやりたいのか。
そして歯科部としてどのようにまとめてゆくか。

今回、マンモス校であるワット・ボー小学校でブラッシング指導をさせてもらって、思うところがあった。

自分としては大人数を対象としたブラッシング指導をいかに効率的に進めるか、参加メンバーにどう動いてもらうのがよいかに主眼を置いて計画した。
そこには、指導を受ける子どもたちへの配慮が欠けていたかもしれないと反省している。

果たしてぼくらはここでのブラッシング指導にそれほど注力すべきかという疑問も湧いた。
ブラッシングの習慣が定着し、マイコップ・マイハブラシ・マイペーストを持つ比較的恵まれた環境の子どもたちが通うワット・ボー小学校。
他の団体による支援も手厚い。

ぼくらがサポートすべき人は、他の団体の手が届きにくい人たちではないか。
ハブラシを買うことが負担に感じるような村人ではないか。
障がいをもった子を抱える家庭ではないか。
スロラニュ小学校に通う子たち、コムルー村の人たちではないか。

そういうことを考えた。


また、大人数を相手に効率よく行う指導というものが自分のやりたかったことなのか、ということも自問自答した。

少ない人数でも、効率は悪くても、手を差し伸べるべき人たちにていねいなアプローチをするというのがそもそも自分がやりたかったことのはず。
関係性を築いているコムルー村の人々や孤児院センターの子たちへの支援、障がいをもった子に対する個別訪問とその家庭が属する貧しい村への支援。
そのあたりをもっとやっていきたい、と改めて思うに至った。

子どもの歯を守る、という観点で、対象を不特定多数ではなく特定少数にした支援を継続するスタイルを望んで取り組みはじめた。
中長期的なビジョンで続けていきたい。

子どもたちへの直接的なアプローチのほか、必要なのはお母さんへの指導。
将来母親になってゆく若い女性への意識づけ、知識の定着。


障がい児が村で大切な存在であると認識してもらうための福助プロジェクトもすすめたい。
この子がいてくれるおかげで日本人団体から支援が受けられると村人に思ってもらうことがねらい。
そうすることで、障がい児を抱える家庭に勇気を与えられるのではと考えている。

歯科部としても、福助プロジェクトに貢献したい。


ただ、ニーズに応える、ということは必要なので、現地スタッフのパンナの要望にはきちんと応じたいと思う。
パンナとの絆を大切にする、ということは優先度が高い。

教員養成校で教師への指導をやりたい、という構想をパンナは抱いている。
それには応じたい、と思う。
とはいえ、そのアプローチはすでに他の団体も行っているので、必要性を吟味すべきだ。


歯科部としてのあり方については、前回からもう一人の歯科医が加わってくれたことにより、厚みを増した分、意志統一の必要性がある。
そこが今のぼくにとっての大きな課題となった。
互いに意見を出し合って、活動に取り組みたい。

ぼくがリーダーであるという自覚を持って挑みたい。
秩序を保っていくことが歯科部リーダーの責任だと思うから。
統制がとれていないと動きがバラバラになって不安定になり、本体に迷惑をかけてしまうおそれがある。


本体の将来ビジョンに対して順応した展開をしていきたいと考えている。
そのためにも飯塚代表やその他メンバーとの意見交換も定期的に行っていきたい。


とりとめのない記述になってしまったが、覚え書きとして残しておく。

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# by srolanh | 2017-03-05 22:51 | 思い・考え | Comments(0)
スロラニュ歯科部として4年目に入った2017年2月。

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7回目の現地活動レポのまとめ。

以上

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# by srolanh | 2017-02-26 23:24 | 現地活動 | Comments(0)

個別訪問

アプサラ機構を後にして向かったのは、故チャンニー宅。
お母さん、髪が伸びておられた。

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ぼくのことはよく覚えてくれてて、夢に出てきたこともあるらしい。

3年前、ここではじめて会った日に、腫れを繰り返すチャンニーの残根を抜いたのを思い出す。
あれからしばしチャンニーの調子がよくなって元気になったと聞いて、思い切ってやってよかったと思った。

今回はこうして娘と一緒にここを訪れることができて、よかった。

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思い出してうるっときてピントが合ってないように見えるけど、気にしない気にしない。

歯科部からは集まってきたみなさんにハブラシを。

また来ます。

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次は故リッくん宅へ。

車で移動すると、あっという間。
トゥクトゥクだと2倍以上かかるね。

お兄さんのリナーくん、お勉強がんばってるかな。

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目はレーザー手術を受けてちょっとよくなったので、メガネが合わなくなってしまったみたい。
何とかしといた方がよさそうですね。


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妹ちゃんたちには、あれこれプレゼントを。
リッくんは車のおもちゃに喜んでたね。

ここでも歯科部からはハブラシを。

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土地をいくらか売却して生活費にあてようと考えているとか、切実な話。

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生活支援って、難しいと思う。

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立派なジャックフルーツの実がなっている。
その木の下でじゃれ合う子犬。

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生きていくって簡単じゃない。

でも、生きていかなくては。

自立ってことを考えることがある。

誰だって、自立したい。
できることなら自立して、生きたいと思うだろう。
でも、それが叶わないこともある。

ぼくは今、ある程度自立しているつもりでいる。
でも、本当のところは全然できていないかもしれない。
少なくとも、先祖があっての自分だし、家族があっての今だ。

すごく支えてもらってる。

診療所だってスタッフいなければどうしようもない。

人という字は、みたいなことになってしまうんだけれど、行き着くところはそこだな。

互いに支え合って、生きていかないとね。


さあ、今回の活動がほぼ終了した。

遅いランチをヤマトゲストハウスの食堂で。
カンボジアに来て、カツ丼。

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充実の活動を振り返りつつ。
今回、ぼくのテーマだった「Limited」はまあそこそこにはやれたかな、と思う。

ワット・ボーでの限られた時間内での450名を超す子どもたちに対するブラッシング指導を、メンバーの協力のおかげでそれなりの形になった。
事前の計画と根回しで、本番は写真を撮ってただけな気はするけれど。

代表や服部さん、パンナが不在の限られたメンバーでの活動も、これまたメンバーの協力のおかげでまあまあできた。
個人的な課題はあるけれど。

そして娘との限られた時間を大切に過ごすこと、という点においてはかなりいいところまでできたと思う。
18歳という年齢でカンボジアでの活動に感化された娘は、1回で終わらせたくない、と言っている。
しめしめである。

そして、3年ぶりにもう一泊して、遺跡観光をする。

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最後の最後の活動は、荷物の整理整頓。
アパートに置いておく荷物を運んだ。

歯科部の荷物は、透明のプラスチックケース3個(大1+小2)とダンボール1箱。
これに交野ロータリーから寄贈されたハブラシが加わる。

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すでに1箱あって、ここから35箱届くとか。
何と言っても4万本だから。
当分ハブラシを購入しなくてもよいかな(どんなハブラシが届くか確認しなきゃいけないけれど)。

紙コップに関しては、こっちのスーパーで買ってもよさそうだ。

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50個が$2ほどで売ってる。
嵩張るし、わざわざ日本から持って来なくても。
となると、指導用模型も3つあるし、ハブラシも十分あるし、もう手ぶらで来てもいいくらい。
せいぜい染色用のグッズだけだな。
歯科部はお金がかからないぞ。

助成金をもらうための予算書とか、スミマセン、という感じです(何もいりません)。

なお、となりに透明のケースも売ってました。
今さらだけど。

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大きいサイズだと$50くらいするので、ほいほいってわけにいかないけれど。
参考までに。

ということで、今回の現地活動はおしまい。

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おつかれさまでした。

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# by srolanh | 2017-02-21 16:51 | 現地活動 | Comments(0)
2月21日は活動最終日。
午前はアプサラ機構へ車で移動。
遺跡を管理する組織の職員に対する救急救命講習だ。

オフィシャルな活動ではないか。
これはたいしたもんだ。
パンナのつながり。

パンナのためにも隊長がんばらないとね。

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管理者は小柄な女性。
とてもしっかりした感じのステキな女性。

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以前、欧米の方が講習をされたことがあったようで、それがどうも身につかなかったということで、今回のオファーがあったようだ。
日本の救急の威信をかけた講習ってわけ。
プレッシャーかかるねえ、隊長。

飯塚代表が我々の団体の紹介を。

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歯科部からは最後にハブラシをみなさんに一本ずつプレゼントするだけしかできませんが。

最終日は教師チームはプノンペンに移動して日本の教育支援団体CIESFの見学に行って不在。
また遺跡観光にも二人出ていて、少々メンバーは少なめ。

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アシスタントもがんばりましょう。

きっとエリートの方々なんでしょう。

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プレゼンではなく、人形を用いた実技練習なので、きっと期待に応えられるはず。
人形一体につき3人程度とは、すごいと思う。

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経験豊富な高橋隊長、言葉の壁はあるけれど、パンナとのコンビでうまいことやってくれるでしょう。

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大阪人はどうしても笑かそうとしてしまう。
通訳もたいへんだ。

たぶんパンナはぼけをきちんと訳していない。
まあすべってもなんのその、である。


日本人スタッフがアシスト。
助けを呼びましょう、というのも恥ずかしがっておとなしいから、サポート。

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実技をやると、徐々にほぐれてくる。

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今回の活動では3回目の講習。
参加してる我々にとっても勉強になる。

心臓の話、心肺蘇生の流れ。

そして、胸骨圧迫。

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リズムと深さ。
そして交代しながらやること。

救急チームがお手本を。

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日本では中学生や高校生はAEDについても受講経験があるから、大人よりよく知っている。
18歳も立派にアシスタントとしてからんでいる。

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冷房が効いた室内なので、汗だくにはならなくて助かるね。
ほんと立派な施設。
(そりゃ、遺跡観光チケット$20から$37に上がるはずだわ)

いえいえ、そんなことはさておき。

心臓マッサージはポンプになったつもりで続けることが大切。
救急車が到着するまで、がんばらなきゃならないんです。
みんなで力を合わせて。

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さすがに疲れますね。
疲れたって経験が記憶に残るのがいいかもしれない。
耳で聞いただけだと忘れる。

休憩時間にはメモをしたりテキストを読んで復習したりする受講者たち。
さすがです。

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後半はAEDの説明から。
まだ遺跡でもおかれてはないようだけど、将来的には、きっと導入されることでしょう。

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クメール語で喋る器械が登場したとき、そういえば見たことあるぞ、知ってるぞ、となってもらいたいですね。

続いて外傷に対する処置。
出血に対する止血方法。

腕の動脈について。
腕から大量の出血があった場合、ここを縛りましょう、という話。

スマホで動画を撮りながら聞く受講者。

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血液はなるだけ素手で触らないようにしましょう。

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遺跡では写真撮影に夢中になって足を踏み外す観光客が多いらしい。
骨折されることもあるだろう。

そこら辺にあるものをうまく使って固定してあげましょう。

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テキストで復習しておいて下さいね。


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質問タイム。
さっと手が挙がった。
(この方、翌日アンコールワット遺跡観光してたらお会いして、あいさつしたんですよね)

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が、質問に対して、隊長が答えるまでもなく、すべてパンナが説明。
隊長苦笑い。

パンナ劇場となっておりました。

もうお一方。

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どんな質問であれ、すぐに出てくるって、いいですね。
場の雰囲気が白けない。

ありがとうございました。

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長時間、おつかれさまでした。
9時から11時。
盛りだくさんでした。

修了証と、歯科部からはハブラシを。

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さて、日本人の威信をかけた救急救命講習、いかがだったでしょうか。

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きっと、いいお勉強になられたことでしょう。

受講者の反応、後日教えて下さいまし。

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さて、管理者の方に再びお会いする日はあるでしょうか。
あるといいですね、隊長。

広大な敷地に、贅沢な施設でございました。

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救急チーム、おつかれさまでした!

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# by srolanh | 2017-02-21 11:51 | 現地活動 | Comments(0)

OHANAにて

2月20日の夕食は全員でじゅんちゃんのお店、OHANAへ。

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活動を一日残しているけれど、明日は教師チームはプノンペンに移動し、観光組もあるので、打ち上げ。
この店を一人で切り盛りしてるじゅんちゃんは運動会の手伝いに来てくれて大活躍。

この店がある限り、ここがわれわれの打ち上げの場だ。

そして、なんとこの日からお店で働くことになった現地の女性がコムルー村のこの方。

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長く続きますように。

それにしても、初出勤の日がこの人数の貸し切りとは。

がんばっていただきたいですね。


宇都宮先生が日本酒を持参して来られ、それをみんなでいただいた。
一升瓶を日本から持ってくるとは、びっくり。

でもそれがメロン風味でたいへんに美味しいお酒でありました。
ごちそうさまでした。

また、運動会にお手伝いに来てくれてた現地でがんばる高橋春香さんも出席。

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運動会には彼女たちの協力があればこそ、だ。
他にもカンボジアで暮らす日本人青年が顔を出してくれた。

シェムリアップの地で大学教授として教育に携わっておられる松岡先生も来られ、教師チームと盛り上がり。
異国の地でがんばる日本人、たいしたもんです。

じゅんちゃんの料理はやさしい味で、でもちょっとカンボジア風味を感じさせてくれるのがいい。

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おいしくいただきました。


もうずいぶん酔いが回ってきてから、恒例の一人一言。
みなさんこの3日間を振り返り、感じたことなどを語る時間。

うちの娘もしっかり喋ってくれて、お父さんはほっとしたよ。

みんないろいろな思いを持って参加しているだろう。
意見はそれぞれに持っておられるはず。
すべての意見を吸い上げるのは不可能だ。

それぞれにそれぞれが考える距離感で活動に参加できるのがここのいいところだとぼくは思っている。

仕事(ビジネス)だと、そうはいかない。

もちろん、組織である以上、みんなで一つの目標に向かって歩を進めてゆかないと、バラバラになってしまう。
そのあたりの舵取りは簡単なことではないだろう。

ぼくはこの歯科部が代表や服部さんが乗る本船に伴走する小船だと考えている。
現在は本船のそばを小船が3艘ほど伴走しているというイメージ。

だから2月20日の午後は本船と小船が別行動をしていたわけである。
それがそれなりに機能することが示せたのではないだろうか。

小船が少しずつ力をつけるのはいいことだと思う。

最終日は本船に小船が2艘くっついて、1艘は別行動という図式。

ぼくはこの歯科部という小船がひっくり返らないようにしなきゃいけない。
そういう役割だと思ってる。

それぞれの船が、自分の役目を果たすことが大切。
その船にしかできないことを。

本船の乗組員であるたいぞうさんのいい話をお聞きして、そんなことを考えた。

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# by srolanh | 2017-02-20 20:12 | 現地活動 | Comments(0)